大手町周辺の記憶をたどる~○○発祥の地~
2025.03.12
実は歴史深い大手町・丸の内エリア
一見、平日はワーカーでにぎわう普通のオフィス街に見える大手町周辺。しかし、実は歴史深い場所でもあります。今回は、そんな大手町周辺に点在する「○○発祥の地」にスポットを当て、過去にご紹介した記事をまとめました。
地下に息づく歴史:神田駅周辺
①地下街の先駆け 須田町ストア
https://otp-am.com/discovery/1089/
東京メトロ銀座線神田駅の地下連絡通路には、昭和9年に開業した「須田町ストア」という地下街がありました。洋品店や帽子屋など数十軒のお店が並び、当時の賑わいを伝えています。現在は、駅壁面タイルや歴史を紹介するパネルが展示され、涼しく歴史を感じられるスポットとなっています。
②謄写版発祥の地
https://otp-am.com/discovery/1218/
神田駅近くの神田中央通りビルには、謄写版(ガリ版)発祥の地の銅板があります。明治27年、堀井新治朗父子が発明し、販売店を創業した地です。安価な印刷機として普及し、滋賀県には伝承館も。銅板には鉄道馬車が描かれ、当時の様子を伝えています。
学問と文化の交差点:神保町駅周辺
③日本の野球と東京大学
https://otp-am.com/discovery/1223/
神保町駅から徒歩5分の学士会館そばには、日本野球発祥の地の像があります。日本野球は東京大学の前身・東京開成学校で米国人教師が教えたのが始まり。像はボールの縫い目などがリアルで興味深く、今年は日本野球誕生150年の節目。歴史を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
④東京大学発祥の地
https://otp-am.com/discovery/5202/
神保町駅近くの学士会館前には、東京大学発祥の地の石碑があります。明治10年、東京開成学校と東京医学校が合併し、日本初の大学として設立されました。この地が大学発祥の地となったことで、周辺には書店街が形成され、文化の中心地として発展しました。
⑤東京外国語学校発祥の地
https://otp-am.com/discovery/5267/
竹橋駅近くの学術総合センター付近に、東京外国語学校発祥の地の碑があります。東京外国語大学の起源は安政元年の蕃書調所に遡りますが、直接の前身である東京外国語学校は明治6年にこの地に開設されました。周辺の大学と共に、出版・印刷業の発展に貢献しました。
⑥電機学校(現東京電機大学)発祥の地
https://otp-am.com/discovery/5295/
大手町駅近くの神田スクエアには、電機学校発祥の地の碑があります。1907年に設立された電機学校は、東京電機大学の前身であり、秋葉原電気街の発展に貢献しました。戦後の露店から始まった秋葉原は、電機学校の学生たちの需要に応え、電気街へと成長しました。
産業と技術の礎:大手町駅周辺
⑦千代田区町名由来板 内神田一丁目
https://otp-am.com/discovery/5390/
大手町駅近くの内神田一丁目には、江戸時代に荷揚げ場があったことを示す町名由来板と標石があります。江戸城築城の資材を運ぶ水路として利用され、水運の拠点でした。明治期まで空き地でしたが、昭和41年に内神田一丁目に編入されました。
⑧東京市外電話局誕生の地
https://otp-am.com/discovery/8655/
大手町駅近くのアーバンネット大手町ビルには、東京市外電話局誕生の赤いモニュメントがあります。明治25年に移転したこの地は、日本の電話交換業務の中心地でした。交換手が手動で電話を繋いでいた時代を偲ばせる場所です。
エンタメの原点:日比谷・有楽町エリア
⑨日本初の本格洋式劇場!?「帝国劇場」
https://otp-am.com/discovery/12841/
日比谷・有楽町エリアにある帝国劇場は、日本初の本格的な洋式劇場として1911年に開場しました。通称「帝劇」と呼ばれており、美術館のような美しい内装が特徴です。劇場内にはレトロなタイルや装飾が施され、空間全体が演出の一部となっています。多くの劇場や映画館が集まる「エンタメの街」の礎を築いた劇場です。
いかがだったでしょうか。
普段何気なく歩いている大手町周辺も、歴史を紐解いてみると新たな発見があるはずです。ぜひこの記事を片手に、大手町周辺の「○○発祥の地」巡りをしてみてはいかがでしょうか。
参考文献:なし
記事最終閲覧:2025/03/12